
健康と環境に配慮した壁紙
ビニルクロスに代表される壁紙は、これまでデザイン性や機能性(難燃や防カビ、防汚加工など)の付加、施工性の追求により多種多様な化学物質を使用してきましたが、最近になって居住者の健康と、製造・廃棄処分の際の環境への影響が問題提議されるようになってきました。
ヨーロッパでは早くからこうした問題に配慮された安全基準が定められており、なかでもドイツの“RAL品質基準”が、国際的な安全基準の基本として知られています。(1991年3月制定、1996年11月改定)
日本では壁装材料協会が、先行するドイツのRAL基準を上回る安全基準として業界自主ガイドラインである“ISM(Interior Safety Material)規格”(1995年6月制定、1999年2月改定)を、また生産者で組織された壁紙製品規格協議会が“SV(Standard Value)規格”をそれぞれ定めており、今後はこうした規格に適合した壁紙が主流になります。
既に壁装材各メーカーでは“SV規格”に適合した製品の発売を始めているため、当社でも”SV規格”製品を標準仕様品の選択条件としています。
掲載日 2007.11.20