木造軸組工法の技術改良
軸組工法は伝統工法とも呼ばれます。伝統というと、古来の方法を変えずに守り続けるイメージを持ちやすいのですが、その考えは誤りです。
正確には、先人達の知恵を理解したうえで、常に、より良い技術への改良が図られており、この長い歴史の中で技術改良が繰り返されてきたことこそ、伝統というべきなのです。
現在の木造軸組工法は、コンピュータ制御によるプレカット加工や各種の耐震・補強金物の使用、2×4工法から学んだ耐力パネルの併用など、合理的な施工方法で高い住宅性能を発揮する工法に、改良されています。こうした改良は、一般の方に負担できる費用で、最良の住宅を建築するために不可欠なものです。
古典的な手法による特殊建築は、十分な費用が使える場合かまたは学術的価値を重んじるような別途の目的で考えるべきでしょう。
掲載日 2007.11.20