強度が落ちない『檜の家』
金属やプラスチックなど人工の材料は、新しいときが一番強く、古くなるにつれてほぼ直線的に弱くなっていきます。ところが、木はいささか事情が違うのです。
法隆寺に使われた檜材を調査した、千葉大学の小原二郎名誉教授によると、檜は伐採されてから200から300年の間は、強さや剛性がじわじわと増して2・3割も上昇し、その後は緩やかに下降。1300年経過した現在、法隆寺の檜材は新材とほぼ同じ強さになっているのだそうです。
『檜の家』も法隆寺と同様に檜を使用しています。新築をした住宅の寿命を考えると、強度が落ちるどころか、住むほどに丈夫になっていくといっても、過言ではないかも知れません。
掲載日 2007.11.20