N様邸 構造材刻み作業:その1
一般住宅では珍しい、木組みの太鼓梁をふんだんに現わした建物の構造材刻み作業が始まりました。
社寺建築など大型木造建築物では馴染み深い太鼓梁。伝統建築の木組みを構成する主要な構造材ですが、匠の技が施されているのにも関わらず、完成すると天井裏に隠れてしまい目にすることがありません。 太鼓梁1本1本の自然な曲がり形状を活かし、精緻に組み合わされた木組みのダイナミックな構造美を、そのまま室内意匠として現わす住宅の注文を受けて、社寺建築を手掛ける社員大工チームが施工を担当することになりました。
建物全体の構造材はコンピュータで作図されたデータによってプレカット加工されるのですが、木組み構造を現わしにする箇所のみ社員大工による手刻み加工を行い、2つを組み合わせて1棟の住宅に仕上げていきます。
掲載日 2015.08.11