Interview20
3世代の家族が明るく暮らす
武蔵野の田園風景に映える和の住まい
東京都国分寺市N様ご一家
01
武蔵野の田園風景になじむ和風住宅の建て替え計画
ご自宅の建築をお考えになられたきっかけは何でしたか?
ご主人様
自宅の一部がバイパス道路の建設予定地に掛かり、移転しなければならなくなりました。当初は建物を移動させる「曳き家」を検討していましたが、ただ移動させるだけではだめで、最新の耐震基準に照らし合わせて構造自体の耐震補強をしなければならないことが判り、建て替えることにしました。我が家は代々、武蔵野のこの場所で農業を営んできました。建て替えに伴い、地元農協から紹介された大手住宅メーカー2社にプラン作成と見積りを依頼することになりましたが、それとともに自分達でも独自に建築会社を探して検討してみたいと思いました。 建て替える家は和風の住宅で考えていました。「曳き家」にしようかと考えていた愛着のあった家もそうでしたし、この場所には和風住宅の方が周囲の田園風景にも馴染むとの思いもありました。
息子さん
農協から紹介された住宅メーカー2社には公平を期するよう、新しい住まいへの要望をまとめた「要求仕様書」を渡して、提案を貰うことになっていました。住宅メーカーへ「要求仕様書」の受け渡しを終えた後、依頼先をもう1社探すために私ひとりで最寄りの総合住宅展示場へ行きました。そこで目についたモデルハウスが菊池建設の建物でした。近年、和風のモデルハウスが減ってきたなかで、時流に動じない本格的な和風スタイルの住宅は菊池建設だけでした。モデルハウスを見学し、3社目の依頼先として申し分ないことを確認してから手元にあった「要求仕様書」の控えを渡し、プラン作成と見積りをお願いしてきました。
ご主人様
実は、菊池建設については人づてに評判を耳にしていました。住宅展示場に出掛ける息子に、菊池建設のことを話してはいませんでしたが、息子の判断で菊池建設を3社目の検討先にしてきたと聞いて、楽しみに思いました。私の中では既に菊池建設は有力候補でした。というのは、住宅を建てるのなら無垢材のちゃんとした柱を使って貰いたいと思っていました。農協から紹介された大手住宅メーカーは鉄骨プレハブと集成材木造軸組の会社で、無垢材を使って貰うことは困難でした。そのため、紹介されたいずれかの会社で建築する場合にも、その会社の良さを納得するためには、どうしても無垢材で建築できる会社と比較したかったのです。比較してみた結果、無垢材を使って建てるよりも魅力ある物が見つかれば、大手住宅メーカーとの契約も納得できるだろうと思ったのです。
02
気遣いの良さが決め手となった会社選び
依頼先を決定されるまでのお話を聞かせていただけますか?
息子さん
菊池建設の営業担当者は入社一年目の若者で、非常に熱心な人物でした。より良い提案をするために詳しく話を伺いたいと、何度も申し入れがありましたが、他社との公平を保つために「要求仕様書」に示したこと以上のお話はしませんでした。冷たい対応に感じられたかもしれませんが同じ条件で考えて貰わないと、良し悪しの判断ができませんからね。
ご主人様
プラン依頼をして1週間後に最初の提案を持ってきてくれました。その時、自宅に訪れた菊池建設の営業と設計担当者お二人の革靴がキチンと靴墨を使い磨かれて綺麗だったのを見て、意気込みを感じました。真剣に誠意をもって打合せに臨んでいることが分かるのです。身だしなみの良さは人柄の良さにつながります。自分の身だしなみに気配りのできる人は、他人にもよく気が利いて、思いやりもあるものです。 提案されたプランも期待を裏切らない、気配りのされた使いやすそうな住宅でした。同じ条件で「要求仕様書」を元に提案された3社のプランの中で、私の気持ちを揺り動かしたのは菊池建設の提案でした。
息子さん
菊池建設の担当者さんは、その後も何度とお会いしましたが、いつも靴墨の香りがする手入れされた革靴で訪れてきました。若くても礼儀作法がしっかりしていると家族の評判も良かったですね。そのこともあって、両親も家内も菊池建設さんの提案が気に入っていました。
ご主人様
使いやすい間取りの提案は、菊池建設が一番だと思いました。他社のプランは、見掛けは良いのですが生活動線に無理があり、その上いわゆる家相までは考慮していませんでした。和風住宅を建てたいと思っているのですから部屋の基本的な配置は、吉相となるよう昔からのつくり様を考慮して貰わなければ困ります。誰が見てもいい家だと言って貰えるためには、家相を含めてあらゆる要素に気を配り、良くないとされる欠点は無くすことが大切です。そのうえで良いものを使う。材料もしかり。何世代と末永く愛着を持って暮らしていく家だからこそ、本物の無垢の木を使って建てたいという思いがありましたから、建築の依頼先は菊池建設に絞られてきました。
息子さん
両親と家内は初めから菊池建設さんがいいと言っていました。唯一、私だけが現代的な建物デザインに魅力を感じていたこともあり、大手住宅メーカーとの打合せを進めてみたい気持ちがありました。しかし菊池建設のモデルハウスや施工実例のお住まいを拝見し、担当者と打合せを重ねるうちに、父が言う通り、見掛けだけのデザインの良し悪しよりも気遣い気配りの良い対応や提案をしてくれるかどうか。どれだけ親身になって私たちの住まいを考えてくれるのか、窓口になる担当者の誠意も重要であることが分かってきました。おのずとそのうち菊池建設さんとだけ打合せを進めるようになり、その1カ月後には契約をすることになりました。
03
信頼に応える設計・施工スタッフ
限られた工期の中でご苦労されたことはありませんでしたか?
ご主人様
契約後の設計打合せが大変でした。隣接することになる計画道路が現状よりも1メートル高くなるということもあって、新築する住宅の基礎をどうするのか議論しました。計画道路に合せると既存の接道からは2メートル近く建物位置が高くなるため、敷地全体の外構計画も同時に検討する必要がありました。結果として深基礎を兼ねて一部地下車庫に利用することにしました。設計や工事の方々にはご苦労をお掛けしましたが、建築確認などの申請にも適切に対応して頂き梅雨明けの頃には工事着手に漕ぎ着くことができました。 しかし、本当のご苦労はこのあとからで、工事監督の方には随分と頑張って頂きました。といいますのも計画道路予定地の引渡し期限があり、翌年の1月中には新居を完成、引越していなければなりませんでした。基礎工事も地下車庫を含んだ特殊なものだったため、敷地内に仮設の工事事務所を設置して、監督さんは会社に出勤する代わりに仮設事務所ですべての仕事をこなしていました。
息子さん
我が家の建築工事だけではなく、他にも数件の現場を担当していたそうです。朝一番で職人とその日の仕事打合せを終えると、日中は他の現場も巡回。仮設事務所に戻ってくれば頻繁に電話で打合せをしたり、図面を描いていたりと毎日忙しそうでした。専門用語が多くて職人と話している内容をそばで聞いていても、素人には理解できませんが、職人とは息の合った様子で見る見るうちに仕事が進んでいきます。父とも話が上手く通じる人で、工事が始まってからは父と監督さんにお任せになりました。
ご主人様
2カ月余りの基礎工事の後、10月初旬、やっと上棟を迎えました。しかし、そこから年内には木工事を完了させなければならない非常に厳しいスケジュールでした。既に3、4人の大工さんが現場に入っていましたが、万全を期して工事を進めようと監督さんが声を掛け、さらに5、6人の大工さんが応援に駆け付けて来て、しばらくは10名近い人数で仕事をしていました。そしてその全員が腕の良い丁寧な仕事をする大工ばかりで、手際よく施工されていく様子は圧倒されるものでした。それだけ多くの職人が一斉に仕事をするなかで、混乱することなく、状況を的確に判断して指示していく監督さんの技量にも感心しました。 限られたスケジュールの中で進められていた工事でしたが、なによりも嬉しかったことは一つ一つ私たちの意向を確認しながら仕事を進めてくれたこと。床柱や和室天井板なども必ずお薦めのものを3セット現場まで持ってきてくれて、好みのものを選ばせてくれました。また和室出書院の棚板にも、貴重な神代欅を使ってくれました。特別注文で建築する本物の木の家だからこそ、こうした心遣いは本当に嬉しかったですね。
息子さん
工事着工前に設計打合せが20数回あったでしょうか。夜10時まで掛かることも何度もあって、コンセントの取り付け位置など、こんなことまで決めておかなければならないのかと思いましたが、お陰で工事に入って限られたスケジュールでしたが滞ることなく、無事完成してくれました。本当に期限内に完成するのだろうかと初めは少し心配でしたが、毎日手際よく作業が進められている様子を見て楽しみに変わりました。気が付けばあっという間に出来上がっていた印象です。
04
周囲からの注目を集める、誇りを感じる和の住まい
洋瓦を屋根に使ったモダンな外観の数寄屋建築ですね。
ご主人様
実は太陽光発電を導入しています。屋根葺き材一体型のソーラーパネルが使える瓦を選んだ結果、今の屋根瓦になりました。いかにもソーラーパネルが載っているというスタイルでは外観を損ねると思い、あえて和瓦にこだわりませんでした。 私は常々「食が大事」と言っておりまして、誰もが安心して食べられる野菜作りをモットーに仕事に臨んでいます。作物は天の恵みを受けて育っていきます。新しい住宅でも天の恵みの一つ、太陽光発電を取り入れて少しでも環境負荷の少ない生活を実現できればと思っていました。建物自体も本物の無垢の柱で建てたいとお話ししましたが、天の恵みを受けて育った木材を活かした家づくりをしたいと考えるのは共通の思いかもしれません。自分が手塩にかけて育てた作物を、喜んで食べて貰えるこの仕事に誇りを持っています。木にこだわり、無垢の木を活かした家づくりに誇りを持っている菊池建設さんと気持ちが通じるところがあるように思います。
息子さん
父の持論「食の大切さ」と同じように安全で健康的な生活に欠かせないものが、住まいの安全性だと思います。母が喘息の兆候を持っているので、室内の仕上げにビニールクロスを使いたくなかった。まだ幼い娘たちのためにも、室内を極力天然素材で仕上げたかったのです。床に無垢の桜や檜、杉の床板を使うとともに壁を珪藻土塗り仕上げにして貰いました。一般に新築住宅につきものと言われる接着剤臭はありません。もちろん母が喘息に悩まされることもありません。毎日、この家で暮らす私達は慣れてしまったようですが、我が家を訪れる人は皆一様に、木のいい香りがすると言ってくれます。育ち盛りの娘たちにとっても安心して暮らせる家が実現して満足しています。
ご主人様
以前から自宅で採れた野菜などの自家販売を利用されるご近所の方が多いこともあって、この家は建築中から注目されていました。どんな家ができるのか、どこの会社で建てるのか、家相や材料や外観など、誰が見ても恥ずかしくない家にしたかったので、その期待に応えてくれた菊池建設の皆さんには本当に満足しています。実際、ご近所で建て替えを考えておられた家で、私が注文した会社なら間違いないだろうと、菊池建設さんで契約された方もありました。周囲から認めて貰える住まいを建てることができて誇らしく思っています。
スタッフ
地域の名士であるN様に認めて頂ける家づくりを成し遂げることができ、当社にとりましても貴重な実績となり感謝にたえません。末永く愛着を持って暮らして頂けますよう、今後も務めてまいります。本日はありがとうございました。