檜の家
古都の街並みや寺院、着物、
和食、陶器など、日本らしいものに惹かれ、
また懐かしさや安心感を覚えることは
誰にでもあるのではないでしょうか。
住まいもしかり。
整然とした屋根瓦、引違いの格子戸、
畳の香り、
色艶のある室内の柱などに触れ、
心が休まることが日本の家の魅力です。
未来へと残せる高い耐久性、
安心の耐震・耐風性能、快適で
エコロジーな省エネ性能。
格調高く、それでいて肩肘張らない
優しいデザイン。
これらを盛り込んだ上で
「現代人が住むにふさわしい日本の家」、
そして
「世代を超えて受け継がれる家」こそが、
菊池建設が提唱する「檜の家」です。
創業以来60年間にわたり檜造り一筋に
歩んできた実績と誇り。
独自の木材調達力と、
素材の特性を熟知した施工を
手掛けられる職人を擁する
当社ならではの住宅は、
時流に動じない日本建築の良さを
次世代に継承していける
価値ある住まいなのです。
「檜の家」の特徴ある外観に欠かせない瓦葺き屋根。創業者・菊池安治が生み出し、現在まで継承されてきた、深い軒とけらばの出によってつくられた独特なプロポーションです。屋根の軒とけらばを長く出すことは、本来、外壁への雨掛かりを少なくし、ひいては建物の耐久性を高めることが目的。機能を満たすためにつくられた屋根の形状が、意匠面でも優れたものとなっています。
そして玄関先に設けられた下屋庇。数寄屋建築に多く見られる丸柱と丸桁で支えられた、軽快な下屋庇を住宅に取り入れた「檜の家」の基本デザインは、発売から40年を経過しても色あせない、未来にも通用する普遍的な日本建築の姿なのです。
※軒:雨水が流れていく屋根勾配の先端部分
※けらば:切妻屋根の側面の壁(妻壁)から水平に突き出た母屋木に支えられた屋根部分
腰掛け待合や飾り床を設けた玄関
「和」とは「倭」と記された頃から使われてきた日本の古い名前。現代では和風、和食など日本を意味する文化的概念になっています。
また、調和や平和などに示される、争うことなく分かち合う、思いやりの気持ちも表しています。住宅における「和」の設えとは、単に日本的な装い・意匠だけをいうのではなく、そこに暮らす家族や訪れる人に対する「もてなし」の気持ちも意味しているのです。
「檜の家」で「和」の設えを大切にしている場所の一つが「玄関」です。日常生活の出入り口である以上に、訪問客を出迎える住宅の「顔」になるからです。
そして「和室」。普段の居住空間を、ときに「ハレ」の場所として使い分ける日本の文化が、最も根付いている部屋です。日本人が大切にしてきた「和」の心。そして相手を思いやる気持ちが生み出す「もてなし」の心。
「和」の設えを大切にしている「檜の家」の家づくりには、そんな思いが込められています。
伝統文化を感じる和の佇まいの中にも、先進の快適生活を実現する菊池建設ならではの家づくり。フローリングのリビングが一般的になった日本の住宅に、「お茶の間」と呼ぶにふさわしい日本の家族の原風景を見るような、畳の敷かれた上段の間(畳コーナー)や、畳敷きの民家調リビングなどを提案してきました。
また、従来の日本建築とは比べものにならない高い気密性と断熱性能による冷暖房効率の良さを実現したことで、大きな吹き抜けのあるのびやかな空間を創り上げ、冬には薪ストーブだけで十分な暖房を得られる住まいも可能になりました。
リビングに設けられた畳コーナー
畳敷きの民家調リビング
薪ストーブのある吹き抜けリビング
和モダンにまとめられた寝室
「現代人が住むにふさわしい日本の家」、そして「世代を超えて受け継がれる家」だからこそ、高い耐久性、安心の耐震・耐風性能、快適でエコロジーな省エネ性能、3つの基本性能は、将来にわたっても通用する、高い性能値を誇っています。
檜をふんだんに使用した当社自慢の「檜こだわり仕様」の構造は、3世代、75年以上にわたって住み続けて頂ける高耐久性仕様です。耐震性能は1棟ごとに設計段階で、建物の耐震力バランス「偏心率」をパソコンでチェック。土台、柱、梁の接合箇所にかかる力を計算で割り出し、最適な接合金物を決定するなど、地震に強い住まいを実現します。
また、すべての住宅でUa値(住宅の外皮熱貫流率)計算を行い、断熱性能を検証。省エネルギー基準の地域区分ごとに定められた基準値よりも優れた性能値を確保しています。